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年末に思うこと

26/12/2020

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強い日差しの中を運転していて交差点に近づくと信号が赤にかわりました。車を停止して数秒後、何か落ち着いた穏やかな気持ちになりました。左側の街路樹がつくる木陰の中にいるからでした。 

街路樹が大きく育ち、長い夏の間涼しげな木陰を提供しています。

Joggingやcyclingをしていて折り返し地点で180度方向をかえた瞬間、強い向かい風が吹いていることに気がつくことがあります。体全体を背後から押してくれていた追い風の時にはまったくその風の存在に気がついていなかったのです。

風は私たちの意識や認識に関係なく吹いていて前進を助けたり妨げたりします。

質問です。
  1. 日々の生活を通して、自然や環境が生み出したことの中から思いがけない発見に心が和んだり感謝の気持ちが湧いてくる瞬間がありますか。そのような瞬間を拾う習慣を大切にしていますか。
  2. 誰かがしたことから、その人の意思には関係なく、第三者である自分がその時の心持ちで解釈して豊かな気持ちになることがありますか。

毎週木曜日は私たちの地域のごみ収集日です。各家庭は360Lのごみ容器を道に出します。Christmas Eveの朝、近所の家のごみ容器の上に収集車の運転手さんへの贈り物が載っていました。それを見たというだけでとても幸せな気持ちになりました。

この日には東京の高校からChallenge Based Learningを体験した生徒さん方の感想が送られてきました。純粋で素直な文章にふれてさらに大きな感動を得ました。 

「正直人と協力してやるより一人で頑張る方がいいと思っていたが、「一人では絶対できなかったな」「メンバーがいてくれてよかった」と感じることが本当によかった。」

「こういう風に一から十まで自分たちでこんなに深く細かく1つのことを調べ上げるなんてなかなかない。意見を1つ立証するにもたくさんの根拠や数字が必要なのだと知り、偏った意見はもう持てないなぁと思った。」

その後で自分のCBLの9年生が書いた振り返りにも再び目を通しました。

“There aren’t always shortcuts in life. You might need to take the long way to solve your problems.”

自然や環境、人から無数の影響や刺激を受けますが、それらを肯定的な力に変えることができるかどうかは、各自の謙虚さとmindsetに寄るところが多いように思います。

そして年末に思うことは、今年も子どもたちと共に成長したという事実です。
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The job's a game

19/12/2020

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Sweden国王、Carl Gustafが恒例のChristmas演説の中で自国のCOVID対策が失敗だったという意見を述べていました。政府を批判するという姿勢ではなく、個人として感情を含めずに語る国王の表情から、その私見を演説に含めることが熟慮の結論であることが伝わりました。

私たちの日々の生活の中には知らないことが多いことにしばしば気がつきます。けれども、2020年は世界の規模で人類が未知の現象や事象に向かい合うことの意味と現実を知った年でした。

年間計画に基づいて運営される学校教育の分野でも、予定していた教育活動の代替案や新しい方法を考え出すことが要求されました。

質問です。
  1. 計画していたことが実施不可能になり様々な変更が強いられる中で、現実を受け入れる受容力、異なった視点から物事を観て考察する柔軟性、新しい方法や手段を生み出す創造力を自己評価するとどのような結果になるでしょうか。
  2. 平常とは異なる日常の中で、mindsetや感情、行動を制御して生活し仕事をすることができたのはなぜでしょうか。

Pokerを職業としているだけでなく心理学者でもあるMaria Konnikovaとの対談に興味深い指摘がありました。自分の力では不可能な物事があることを認識すること。自分が物事を判断する過程を第三者の視点で問いかけること。自分の感情の動きに対しても第三者の視点で眺めること。人には感情があることを意識すること。不確実性が支配するPokerの勝負の中で冷静に自分の判断をする力を鍛えた人の言葉には、私たち教師にも通用する部分があると思います。

Mary Poppinsの映画にも2020年を締めくくるのにふさわしい台詞が散りばめられています。

"In every job that must be done, there is an element of fun. You find the fun and SNAP. The job's a game."
何をするにもその中に「楽しさ」があること、それを見つける力を持ちたいと思います。

Mary PoppinsがBanks家を去る際におしゃべりな傘に向かっていう台詞です。

"Perfectly practical people never permit sentiment to muddle their thinking."

「道理を感情で曲げない」ことも心がけたいと思います。
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Five hundred twenty five thousand six hundred minutes

12/12/2020

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9日に私たちの学校の2020年の教育活動の締めくくりの祭典 Awards Nightがありました。合計で231の賞を授与しました。子どもたちの誇らしげでありながらも謙虚な表情が印象に残りました。

今年のAwards Nightの主題と主題歌はSeasons of Loveです。Broadway musicalのRentの主題歌として有名ですが、その歌詞にある"How do you measure? Measure a year?"が子どもたち、教職員、保護者への問いかけでもあります。この1年525600分に体験したこと学んだことの総量は例年の比ではないでしょう。

質問です。
  1. 個人として、家族の一員として、組織の構成員として2020年を測る基準は何でしょうか。
  2. 様々なCOVID19の影響に疲弊しながらも年末にたどり着いたことは、一人ひとりの注意、辛抱、忍耐の成果だと思います。自分自身や家族、職場の同僚、教室の子どもたちに「よくがんばったね」という気持ちを伝えるとしたら何を贈るでしょうか。

Irelandの外務大臣が"Important message for children of Ireland"というTweetを発信していました。「Santaは来ますよ。SantaはCOVIDの海外出入国規制には関係ないのでね。でもSantaもsocial distancingの約束は守らなければならないことをみなさんはおぼえていてくださいね。」

現状を短時間のうちに改善することは不可能なこの時こそ、明るく振る舞うことの大切さは他人にはもちろんのこと自分自身の心身の健全性にも不可欠なようです。The Guardian紙に"Remember to smile with your eyes"という記事がありました。Maskをしていても目が合った人と目で微笑みを贈ることができますよという内容でした。日本人には見知らぬ人に微笑むという習慣はありませんが、maskで顔の大部分を隠しているという安心感を借りて行き交う際に目が合った人に目で微笑んでみてはいかがでしょう。

以前から多くのPositive psychologyの研究者が見知らぬ他人と微笑んだりする行動が幸福感を増すことを立証しています。

さて、Seasons of Loveの曲に愛はどうやって測れば良いのだろうという一節があります。それを聴きながら2羽のうさぎが相手にこのぐらい好きだよと伝えあうお話の絵本"Guess How Much I Love You"の裏表紙にある文章を思い出しました。

"Sometimes, when you love someone very, very much, you want to find a way of describing how great your feelings are. But, as Little Nutbrown Hare and Big Nutbrown Hare discover, love is not an easy thing to measure!"
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Respect is earned. Not given.

5/12/2020

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「先生たちにもDress codeがあるんですか。」と8年生の男の子がRoboticsの作業中にたずねてきました。質問の意図を直感しましたがあらためて確かめると、「気楽な服装でいる先生たちがいるから。」と答えが返ってきました。

制服の必要性についての議論は別にして、制服が存在し正しい着用を要求しているのなら教職員も制服に準じた服装をすることは当然の道理でしょう。現実は、教職員の間に拡大解釈が蔓延しています。子どもたちに窮屈なtieをしめさせ、先生たちは快適なpoloで過ごしている光景は子どもたちに不条理だという意識を持たせることにならないでしょうか。

担当の先生が不在の際には空き時間のある別の先生が代替として入ります。空き時間を失うことにReactして、教室の子どもたちにやるべきことを伝えると、一切の関わりを拒むようにlaptopをひろげて自分の世界に入り込む先生がいます。一方でProactiveの態度を無意識のうちに選択し、他の先生の教室の様子や雰囲気、子どもたちの学習意欲や習慣など、たくさんの情報を集める機会ととらえることができる先生もいます。

質問です。
  1. 私たち大人が子どもの感覚、感性、感情、物事の視点、考え方を理解することの必要性は何でしょうか。その能力を身につけさらに伸ばすには何が必要でしょうか。
  2. 子どもたちが教職員の行動や態度から感じることや学ぶことにはどのようなものがあるでしょうか。私たちが子どもたちから様々な情報を集めてある種の「評価」をしているように、子どもたちも同様に周りにいる大人たちを「評価」していることを常に意識しているでしょうか。

教師になった1年目のある日、教頭先生から通勤時に通学路を歩く時は子どもたちが歩く側を歩くようにと指導されました。反対側の方が人通りが少なく速く歩けるのですが、子どもたちと同じことをすることの意味を知りました。

Global Teacher Status Index 2018という報告書が先日発表されました。教師の社会的地位や教職の社会的認識に関する調査結果の国際比較で、目を引いたのは教師や教職が社会的に尊敬されているかどうかの数値化の方法でした。自分の子どもに将来教師になることを勧めますかという質問の回答から「尊敬度」を割り出しています。日本は回答者の10%という結果でした。

教師を尊敬するか教職が尊敬されているかという判断基準は個人的な体験がもとになっていて、職業の選択肢とは異なる次元の心情的なものではないでしょうか。学校の中や外で子どもたちが見る先生の言動のすべての副産物、先生が子どもたちにする仕事のすべての副産物が「尊敬」なのだと思います。
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    萩原   伸郎

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