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Cognitive rigidity

19/2/2023

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Once the mind has accepted a plausible explanation for something, it becomes a framework for all the information that is perceived after it. We’re drawn, subconsciously, to fit and contort all the subsequent knowledge we receive into our framework, whether it fits or not. Psychologists call this “cognitive rigidity”. The facts that built an original premise are gone, but the conclusion remains—the general feeling of our opinion floats over the collapsed foundation that established it. Ryan Holiday (2013)

「一旦、何かについてもっともらしい説明を受け入れると、それがその後に知覚されるすべての情報の枠組みになってしまいます。(中略)心理学者はこれを「認知的硬直性」と呼んでいます。最初の前提を築いた事実はとうになくなっても、結論は残ります。私たちの意見の総体は、以前それをつくり上げた壊れた土台の上に浮いているのです。」
 
質問です。
① 自分自身の行動、考えや提案に対して、他人から受ける反応や意見が常に先入観や誤った認識から来ていると感じることはありませんか。相手側に、こちらが伝えようとしていることを理解するスイッチが完全に切れていると感じることはないでしょうか。
② 子どもたちの物事の感じ方や考え方に、硬直性を感じることはありませんか。どうすれば、頑なに思い込んでいることをほぐすことができるのでしょうか。


ある種の体験や思い込みから先入観を持つのでしょうか、状況や文脈が変わっていても、適切な説明を受けても、常に同じ反応を示す人がいます。たとえば、政治家の論争もそれに似ていて、イデオロギーという色眼鏡をかけて対立する立場の政治家を見るので、究極的にはお互いに同じ目的を念頭に置いて議論しているにもかかわらず不毛の論争を展開します。

組織の中で常に同じような批判や反応を繰り返す人の、認知の硬直性を崩す手立てはあるのでしょうか。

Steve JobsはSmart phoneを開発、生産することには当初から強く反対していました。けれどもその考えの硬直性を壊した時にAppleの画期的な成功への道筋ができました。彼には再び考えるという思考回路があったのでしょう。

Confirmation bias (確証バイアス) は、自分に都合が良い情報だけを集めて、相反する考えや情報を否定します。すでに自分の中にある考えに固執するという点で認知の硬直性と同じ行動形態と言えるでしょう。このバイアスから抜け出ることができない例もよく目にします。

アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニ入レズニ ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ と手帳に書いた宮沢賢治のことを思い出しました。
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能動的に学ぶこと

12/2/2023

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歴史のテスト勉強がやばいんですと話してきた8年生に、何がやばいの?と聞き返すと、覚えなければならないことがたくさんあるからという答えが返ってきました。テスト範囲内の時代に起きた出来事について、その原因や結果を説明できるのかたずねると、それはできると自信気に答えました。

暗記することを勉強と勘違いしているわけですが、子どもたちは受け身の作業を学習と同義にとらえていることが多いように感じます。与えられている課題自体も作業である場合が多いと感じます。放課後の図書館で集中している子どもたちをのぞき込むと、反復作業に没頭しているという例が少なくありません。
 
質問です。
① 教師が子どもたちに受け身(passive)の学習や作業を強いるのはなぜでしょうか。そして多くの子どもたちはそのような作業をすることに集中し、満足感を得るのはなぜでしょうか。
② 受け身(passive)の学習や作業の対極にある学習形態は何でしょうか。その学習形態は学校の教育活動の中では依然として二次的なものなのでしょうか。


ある学校のWebinarで発表者の先生が active learningは学習動機の弱い生徒に向いている、active learningを一部導入したために受験指導が遅れた、active learningをするとノートを取らせにくいという感想を述べられていました。この先生に限らず、この学校の先生方の一般的な理解として、active learningの定義と実践可能な範囲を非常に狭くとらえていることがわかります。

学ぶことの意味、子どもたちが究極的に学ぶべき内容、習得するべき能力、そして学習の科学的な分析について、教師の専門性を高めなければ受け身の学習はなくならないでしょう。 

さらに、学習者も認識を変える必要があるようです。大学生の学習効果に関する研究で、active learningの方が講義よりも学習の効果が上がっているという結果があるにも関わらず、学生は座って聞いているだけの典型的な講義の方がよく学べているという正反対の認識があることが明らかになりました。

the study shows that it’s important to ensure that neither instructors nor students are fooled into thinking that lectures are the best learning option. “Students might give fabulous evaluations to an amazing lecturer based on this feeling of learning, even though their actual learning isn’t optimal,” he said. “This could help to explain why study after study shows that student evaluations seem to be completely uncorrelated with actual learning.” The Harvard Gazette (2019)

「この研究は、講師も学生も、講義が最高の学習オプションであると騙されないようにすることが重要であることを示しています。」
​
学生にとっては、座って聞いているだけが一番楽だということでしょうか。
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    萩原   伸郎

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