Once the mind has accepted a plausible explanation for something, it becomes a framework for all the information that is perceived after it. We’re drawn, subconsciously, to fit and contort all the subsequent knowledge we receive into our framework, whether it fits or not. Psychologists call this “cognitive rigidity”. The facts that built an original premise are gone, but the conclusion remains—the general feeling of our opinion floats over the collapsed foundation that established it. Ryan Holiday (2013)
「一旦、何かについてもっともらしい説明を受け入れると、それがその後に知覚されるすべての情報の枠組みになってしまいます。(中略)心理学者はこれを「認知的硬直性」と呼んでいます。最初の前提を築いた事実はとうになくなっても、結論は残ります。私たちの意見の総体は、以前それをつくり上げた壊れた土台の上に浮いているのです。」 質問です。 ① 自分自身の行動、考えや提案に対して、他人から受ける反応や意見が常に先入観や誤った認識から来ていると感じることはありませんか。相手側に、こちらが伝えようとしていることを理解するスイッチが完全に切れていると感じることはないでしょうか。 ② 子どもたちの物事の感じ方や考え方に、硬直性を感じることはありませんか。どうすれば、頑なに思い込んでいることをほぐすことができるのでしょうか。 ある種の体験や思い込みから先入観を持つのでしょうか、状況や文脈が変わっていても、適切な説明を受けても、常に同じ反応を示す人がいます。たとえば、政治家の論争もそれに似ていて、イデオロギーという色眼鏡をかけて対立する立場の政治家を見るので、究極的にはお互いに同じ目的を念頭に置いて議論しているにもかかわらず不毛の論争を展開します。 組織の中で常に同じような批判や反応を繰り返す人の、認知の硬直性を崩す手立てはあるのでしょうか。 Steve JobsはSmart phoneを開発、生産することには当初から強く反対していました。けれどもその考えの硬直性を壊した時にAppleの画期的な成功への道筋ができました。彼には再び考えるという思考回路があったのでしょう。 Confirmation bias (確証バイアス) は、自分に都合が良い情報だけを集めて、相反する考えや情報を否定します。すでに自分の中にある考えに固執するという点で認知の硬直性と同じ行動形態と言えるでしょう。このバイアスから抜け出ることができない例もよく目にします。 アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニ入レズニ ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ と手帳に書いた宮沢賢治のことを思い出しました。
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Author萩原 伸郎 Archives
8月 2024
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