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子どもたちの行動

23/2/2020

 
​先週の金曜日に全校の水泳大会がありました。日本の学校の水泳大会と比較するとすべての点で異なると思います。7月下旬のAthletics Carnival (運動会)も同様にまったく異なります。どのように異なるのか、Digest版をご覧ください。

質問です。
  1. 運動会や文化祭など全校の行事を実施する最大の目的は何でしょうか。その目的は子どもたちが望んでいるものと教職員が目指すものと一致しているでしょうか。
  2. 学校行事は真の意味で子どもたち一人ひとりを考慮して企画され実施されているでしょうか。

水泳大会中子どもたちの様子を撮影しながらたくさんの子どもたちと対話をする機会がありました。ある場所でそこにいた10年生と座って雑談をしました。数分後立ち上がった際に、私の肩から下げていたバッグが地面に落ちていたチューイングガムにくっついてしまいました。バッグに糸を引いてのびたガムを見た瞬間、一人がとっさに素手でバッグからガムを取り始めました。あまりの素早さに私も含めて周りの子どもたちはただその行為を見るだけでした。

彼は自分の手をガムだらけにしながら、私のバッグを「救って」くれました。

先週は子どもたちの行動に感動した日がもう一日ありました。私たちの縦割りのホームルームにこの新学期から編入してきた10年生がいます。新学年が始まって一週間目に彼女のお母さんが事故で突然他界されてしまいました。

受け入れがたい悲しい知らせに、縦割りのホームルームのメンバーが何ができるのかを考えて、月曜日の放課後に調理室に集まりました。そして大量の「夜ごはん」や「デザート」を作り始めました。

カレーやスパゲティー、ピザなどできあがるごとに容器に入れて冷凍しました。お父さんとホームルームメイト、彼女の妹さんの3人家族には数日楽しむことのできるたっぷりの量を作りあげました。水曜日の放課後にご家族にお贈りして一つのmissionをやり遂げました。

お金や物をあげて弔意をあらわすのも一つの手段ですが、自分たちの時間と労働に弔意を込めて、気持ちと顔の見える援助をした子どもたちに心から敬服しました。このような子だもたちが大人になった時、世の中はもっと幸せになると確信しました。

Let me know about you

19/2/2020

 
新学年になって子どもたちも教師たちも新しいクラスで新しい出会いがあります。毎年新鮮で希望に満ちた年度始めを迎えることができる仕事についていることを幸せに思います。

今年も担当のすべてのクラスの子どもたちに「私に知ってほしいこと」をGoogle formに3つ書いてもらいました。思春期の子どもたちでも知ってほしいことや伝えたいことを素直に書いてきます。何をしているか、何が好きかという一般的な回答のほかに、本人の identity にかかわるものや苦手なことについての記述も多いことに気がつきます。

自身の出生地や人種ついて10代の子どもたちは、尋ねられない限り自ら伝えることはありません。私に伝えてきてくれるのには何か特別な意味があるのだろうかと考えることがあります。

質問です。
  1. 新学年の始めに子どもたちのことをより深く知るためにどのようなことをしますか。
  2. 私たちが新学年や新学期に意識してするべきことにはどんなことがあるでしょうか。

〇〇が好きではない、〇〇が苦手だと宣言している子どもたちは、だから〇〇はしないでほしいと暗に伝えているのかもしれないと想像できますが、その一方で、だから私は〇〇はしたくない、しない、やらされてもうまくはできないという固定的な思考 Fixed mindset が働いているのかもしれません。

Denmarkのテレビ局が制作したこの映像のように、私たちは自分や周囲の人々を「箱」に入れていることに気がつきます。一種の差別化や区別をすることで安心感や優位性を感じたいという意識が働いているのかもしれません。

子どもたちには、できないとか好きではないということを主張するのではなく、「まだ」できるようになっていない、「まだ」好きになっていないというような進行形、未完結な自分としてとらえるようになってほしいと思います。そして、相手との違いを明確にするのではなく、共通点や類似点を見つける努力をする習慣も持ってほしいと思います。

私たち大人や教師は、子どもたちの態度や能力について断定的な見方をするべきではないことを常に意識する必要があるでしょう。子どもたちは常に成長し変化していることを思い起こせば当然のことでしょう。

Positive Psychology

11/2/2020

 
Stockholmの信号のない交差点に白いコートを着た女性が立っていました。バスの運転手が気がついて横断歩道の手前で止まりました。女性は運転手に手を振りながらさわやかな笑顔を送りました。初めから終わりまで60秒に満たない瞬間の出来事ですが、その女性の仕種と表情は運転手、彼女自身、さらに傍観者の私にまで心の中にあたたかいあかりを灯しました。

Positive Psychologyの最近の研究から、身の回りの出来事や人々に感謝することで幸福感が増すという結果が出ています。そして日々目にする他人の小さな善意を振り返ることを続けていると感謝することが習慣となり、より良い自分を創り出すことにつながるのだそうです。

質問です。
  1. 教師としてあるいは親として子どもたちに感謝の気持ちを伝えたのは最近ではいつでしょう。それはどんな状況で何についてだったでしょうか。
  2. 子どもたちから感謝の気持ちを伝えられたのはいつでしょうか。それは何についてでしたか。

子どもたちが学習活動が終わって教室から出ていく時にさりげなく、けれども私の目をしっかり見つめてThank youと言うことがあります。その瞬間、その子どもと私は同等の関係になったような感覚を得ます。そして謙虚にその言葉を受けとめます。

先週から東京の高校生を学校に受け入れました。日曜日の夕方にホストファミリーにどんな様子か電話でたずねると、どの家庭からもすばらしい体験をする機会を得たことのお礼の言葉が返ってきました。

普段の週末の家事や雑用をせずに、土曜日も日曜日も盛り沢山の忙しい週末だったことは容易に想像がつきます。疲れを吹き飛ばすように感謝の気持ちを伝えてくるホストファミリーは、きっとたくさんの幸せを感じているのでしょう。そして私もあたたかい家庭や子どもたちと仕事ができる幸せを感じました。

​昨日8年生の宗教のクラスを担当に代わって受け持ちました。課題の一つは次のような質問でした。What is some action we can take today to make sure people feel accepted and belong?  “feel accepted and belong” の感覚が幸福感を生むのだと思います。日々このような問いかけを自分自身にしていこうと感じました。

    Author

    萩原   伸郎

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