私たちの学校で初めての取り組みとなるある企画について、10年生の数人と何回か話し合いを重ねるうちに2学期が終わりました。2週間の休暇の間にそのうちの一人が、イベントの旗揚げと広報、参加募集を目的としたウェブサイトを作ってきました。
主旨、めざすもの、応募方法などわかりやすくまとめられているだけでなく、文章や言葉遣いが教師臭くないのが最大の強みです。子どもたちの関心をすぐに引くでしょう。 全校に広める前に一応サイトの隅々まで目を通すことにしました。完璧な完成度ですが、ひとつ目に留まった言葉がありました。瞬間に単純な間違いと判断し10年生の制作者に尋ねると、優しく微笑みながらその単語 ‘yeet’ の意味を教えてくれました。私はまったく知りませんでした。 質問です。
子どもから教えてもらったことはこれまでにもたくさんあります。10年生のOutdoor Educationという科目で大自然の中でキャンプをした時に、ある生徒がテントを張る最適な場所を探す方法を教えてくれました。彼は地理の教師になって私たちの学校にもどってきました。 子どもが教師になる機会もたくさんあります。今日の8年生のGraphics TechnologyのクラスでみんなにSketchUpの使い方を教えて回ったのは、先週真っ先に課題を完成させた生徒でした。教師は、子どもたちと互いに学びの過程をつくりあげる間柄になることが大切なことなのだと思います。 “By contrast, in the new pedagogies model, the foundation of teacher quality is a teacher’s pedagogical capacity – their repertoire of teaching strategies and their ability to form partnerships with students in mastering the process of learning. Technology in the new model is pervasive and it is used to discover and master content knowledge and to enable the deep learning goals of creating and using new knowledge in the world.” Michael Fullan 前述のある企画とは Deep Learning - Unconference というイベントです。子どもたちが自らの興味や関心をきっかけに、自らの目標に向かっていく過程で生まれた深い学習を、自由な形態で発表するというものです。自分にとってこれが深い学びだと胸を張って伝えることのできる子どもたちがどのくらい出てくるか楽しみです。
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Author萩原 伸郎 Archives
8月 2024
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