8年生の日本語のclassに、自分たちが学びたいことを自分たちで4時間分の学習計画を立て自由に学習する機会を提供しました。4時間の自主的な学習活動を終えた次のclassで、それぞれが学習したことを発表しました。私が作成したiTunes U course、Internetなどを活用して、各自が「新しいこと」を発見していました。
以前から教師主導の一斉指導型の形態ではなく個別化を実践していますが、指導者としての私の意図が明確にある学習計画は存在します。この実験は学習方法の個別化だけでなく生徒たちによる内容の個別化の可能性と効果・影響を調べています。 全員の発表の後でsurveyをとりました。質問は次の4つです。1. What new knowledge or skills have you obtained? 2. What has been your biggest success? 3. What has been your challenge? 4. What is your preference for our next lessons? 最も注目していたのは第4問に対する生徒たちの回答です。このような答えが返ってきました。 59%:A. 自分たちで次の学習の内容を選んで計画し学習していきたい。 18%:B. class全員で話し合って学習内容を選び、計画を立て、みんなと学習していきたい。 18%:C. 先生が選んだ内容をみんなと学習していきたい。 初等、中等教育の過程は、生徒たちの学習習慣が受動、吸収、消費、従順であることに教育的価値をおいてきました。生徒たちの思考活動はあたえられた質問に答える場合には一定の範囲の中で発生しますが、自分から質問を持つ、疑問を投げかけるというもう一方の思考回路は著しく脆弱になります。Challenge Based Learningのような課題解決学習が生徒たちだけでなく教師にとっても困難な理由は、私たちの生活の中に主体性や生産性、様々な事象に疑問を持ち解決する方法を考えるという習慣が欠けているからなのではないでしょうか。(ここではGoogleで知りたいことを検索する行為ではなく、本質的な疑問 Essential Questions を考え出すことを述べています。) 質問です。 ① 生徒たちに主体的、発信型、生産型、自律的な学習活動の機会を用意していますか。 ② 生徒たちにどのような学習習慣を期待していますか。 明日の日本語のclassでは、18%の生徒が希望した「class全員で話し合って学習内容を選び、計画を立て、みんなと学習」する方法で次の4時間の学習内容を決めてみようかと考えています。 A の回答数は男女同数でしたが、B と C は女子の回答数が男子の倍でした。このclassに限っては、女子の方が今回の学習方法に戸惑いを感じたということでしょうか。
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Author萩原 伸郎 Archives
10月 2024
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