Australia では新学年が始まって4週間が過ぎました。Kolbe College でも新入生が学校生活に慣れ良い表情をしています。進級した生徒たちもそれぞれの顔に一年の意思があらわれています。
Kolbe College では7年生でSemester (半年) ごとに Italian と日本語を学習し、8年生ではそのどちらかを選択します。日本語を選択してきた8年生の今年度最初の時間に “What would you like to learn?” とたずねました。今年は私が準備したcurriculumではなく、生徒たちが考え希望する内容を中心に学習を進めてみようを考えていました。 手が挙がって ‘Culture’, ‘Language’, ‘History’, ‘Food’, などの返答の後、集合名詞ではなく具体的に何を学びたいのかlistにあげてくださいと指示しました。一人で考えている子、二人で相談している子が見えます。全員が書きあげたころ、次の質問、それでは言葉の学習で欠かせない4つの領域は何でしょう、とたずねました。様々な意見が行き交ってようやく「話す」「聞く」「読む」「書く」が揃いました。そして次の課題、自分たちがこれから学びたい物事をこの4つの領域に均等に学習活動を割り当てること、合計で4時間の学習計画を立てること、と進んでいきました。Google Doc を開いて計画と内容を書き込んでいるgroupもあります。 一般的に学習内容は生徒たちの興味や関心とは関係なく、大人たちが必要だと考えたものがそのまま生徒たちの机の上に載ります。担当する先生が、目の前の生徒たちの様々な状況やreadinessを考慮してより適切なものにする「準備」があれば良いのですが、それさえも実際には稀なことと思います。 質問です。 ① 生徒たちに学びたいことを選ばせたら、学習活動にどんな変化があるでしょう。 ② 教科や学年の特性から制限はありますが、生徒たちが学びたいことと公的なcurriculumをつなげることは可能でしょうか。 自分たちがdesignした学習活動が始まりました。マンガに出てくる登場人物の名前、アニメに出てくるあいさつの会話(言葉)、ひらがな、のり巻きの材料、数字の読み方と表記など、思い思いの学習活動に楽しそうに集中しました。生徒たちが選んだ学習内容は、8年生のこの時期にはどれも適切なものばかりでした。来週は4時間目になるので、学習したことの発表と振り返りをしてもらいます。
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Author萩原 伸郎 Archives
8月 2024
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