学年末が近づき、子どもたちは成績について気になりはじめたようです。休み時間に「Aを取ったら両親から$50もらえるんだ。」と無邪気に話す7年生がいました。
Catholic Education Officeの方針に準拠している私たちの成績表は意味と価値が低いものになっています。子どもたちも保護者もLMSから最新の学習結果を見ることができるのに教職員が成績表を作成する意味があるのかという業務の効率化の観点から議論ができます。しかしながらもっと根本的な疑問から議論する必要があると思います。それは各教科の学習成果を5段階で評価する意味と成績表が子どもへのfeedbackとして機能していないという2点についてです。 質問です。
Feedback is useful information about the effects of an action in light of a goal. If I tell a joke, the goal is laughter; the “effect” is whether or not people laugh and to what extent. The specific kind and amount of laughter is the feedback. Advice might follow from a veteran comic to a joke that fell flat: “You need to work on your timing.” But unless I have clear feedback related to timing the advice is not very helpful. Grant Wiggins (2014) 3つの所見例はどれも教師からの大切な称賛、忠告、助言ですが純粋な意味でのfeedbackではないというのがWiggins教授の説明です。 John Hattieはさらに構造的に説明しています。Feed Up この単元の終わりに、この学期末に何ができるようになっているか。Feed Back どのように学習が進んでいるかいないか。理解度、習熟度はどうか。Feed Forward 次に何を学ぶか、何ができるようになるか。そしてfeedの際に観察・考察する対象は学習課題だけでなく、学習の過程、学習に際しての自己管理を含めることも重要な視点と指摘しています。John Hattie (2020) The Power Of Feedback この3段構造と3つの視点は「進行形」であり、学習や能力を「総合的」にとらえています。現在多くの学校で継続されている成績表の「過去形」で「部分的」な特徴との大きな違いだと思います。
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Author萩原 伸郎 Archives
8月 2024
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