何となく手にとった2018年第1号のTIME (1月15日付) の表紙には白抜きでThe Optimistsとあって、目がひときわ輝いている笑顔の子どもの写真につられて頁をめくり始めました。
世界各地の極貧の国々で、この30年間で子どもの死亡率、予防接種普及率、妊婦の死亡率、最低賃金の保証などで大きく改善していることが取り上げられていました。30年前には5人に1人が5歳に達する前に死亡していたEthiopiaの、5歳の誕生日を迎えた子どもたちの笑顔が並んでいます。 一年の初めにふさわしく、喜びと希望と次への目標へ向かう力を読者に与える記事を書き編集した人々の意図と良心を感じました。その姿勢は記事の中にあった美しい表現にも凝縮されていると思います。”how to hold a prism of lights to a world that can seem increasingly, constantly, dark.” もちろん、世界各地で様々な立場や役割で弛まぬ努力を続けてきた人々もまた、希望と成功の確信を持ち続けたからこそ成し遂げられたのだと思います。 質問です。 ① 学校や教室でprismが放つ光とは何でしょう。どうすればその光を見つけることができるでしょう。 ② その美しい光を誰に、何にあてれば良いのでしょう。 偶然観たdocumentary映画 Monkey Business も、物事を悲観的にとらえずに希望と夢を明確に持って目の前の現実に立ち向かった夫婦の実話でした。この夫婦が絵本「おさるのジョージ」の作者です。ユダヤ人であったためにNaziから逃れて各地を移動しますが、いよいよNaziがParisに侵攻すると自転車で脱出して国境を目指して南下します。逆境や窮地に追い込まれた時だけでなく日常の生活の中でもoptimistsだったのだろうと想像しました。 今回の研究講座で話し合ったGrowth mindsetは、子どもたちの何についてほめるかということに焦点を当てました。そもそも子どもたちを取り巻く人々の根底にある物事の見方・とらえ方が肯定的であるかどうか、成功や失敗を判断する基準が何かということがGrowth mindsetを持つ子どもたちを育てる環境を作ることに深く関わっていることに気がつきます。 楽観的で好意的、口をつくと冗談ばかりが飛び出す友人は、自分の苗字さえ「混乱」と当て字で書いていました。彼の家の玄関には小さな札がかけられていて、そこには “Leave your shoes and negative thoughts”とありました。職場の大学で揉め事が続いた時も闘病の時も、彼はその札を見て家に入っていました。2018年は学校や教室に一歩足を踏み入れる前に、否定的な考えや感情を捨てて新鮮で無垢な心持ちになって入ろうと思います。
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Author萩原 伸郎 Archives
10月 2024
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