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Psychological distancing

22/4/2020

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感染者を増やさないひとつの日常習慣として突然導入された、他人との距離をあけることsocial distancingは、Australiaの場合は法的な強制力があります。スーパーのレジに並ぶ際も、公園や海岸にいるときも1.5m以上の間隔をあけなければなりません。$1000の罰金刑が待ち受けています。店員が無意識のうちに近づいている人たちに対して、あるいは休み時間の校庭で教職員が子どもたちに”social distancing!”と叫ぶ様子は、まるで試合に立ち会う審判のようです。

世の中が過度に神経質になっているは事実ですが、実直に自分と他人の安全を守ろうとするこの国の人々の生活態度は、感染者数の減少にあらわれています。

先日1週間分のシャツのアイロンがけをしながら聴いたpodcast (Apple, Spotify)はまさにこの問題を主題にしていました。このepisodeの中でMichigan大学の教授は、社会も人心も混乱しているときに必要な習慣は、他人との物理的な距離をあけることではなく、意識を自分自身から切り離すこと psychological distancing だと話していました。自分の名前を主語にして行動や感情を表現するのだそうです。「〇〇はちょっとイライラしているから腰をおろして好きな音楽でも聴きながらお茶を飲もう。」というような具合です。

質問です。
  1. 学校生活の中で子どもたちや先生方が自分の言動を内省する習慣や機会はどんな時にあるでしょうか。一人称の代名詞ではなく自身の名前で文章を書いたら、どのような効果があるでしょうか。
  2. 日常生活のどのような場面でpsychological distancingを実践することができるでしょうか。このような賢い生活の知恵に多くの人が気づき、習慣化するには何が必要でしょうか。

自分自身に距離をあけて精神の安定をはかることについては、一昨年日本に滞在中に、たまたまついていたテレビ番組の中で松岡修造さんが話されていたことと一致します。イラッとしたらアナウンサーになって自分自身の実況をするのだそうです。気持ちや感情が安定していないと感じた時はすぐに試してみようと思います。原因は案外些細なことであることに気がつくでしょう。

高性能の情報通信機器が汎用化されて “i” が強調され続けています。そして”i” は “I” と同義語のように扱われ所有権や優先権を主張することが多いように感じます。一方で“We”を意識して使うことの利点を多くの人が語っています。実際に試してみるといろいろなことに気がつきます。1.5mの間隔をあけて立ち話をしていても、WeやOurやUsが会話に入ってくると自然と物理的な距離を埋めてくれるような気がします。
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    萩原   伸郎

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