Australiaには英語を母国語としない海外の学生を対象にした英語学校があります。先日Perthの英語学校に通う日本人の中学生と会いました。中学生の彼が単身で参加するのはかなりの度胸と勇気と明確な目標があるからなのだろうと思います。さらにこのpandemicと重なっているので、ご両親はさぞご心配だろうと思いました。
ホームステイの話を聞くうちに、週末に滞在先の家を出て、学校の近くにある寮に移らなくてはならないということを話してくれました。彼のコースはまだ1週間残っています。その理由は、彼が日本人なのでホストファミリーは新型肺炎に感染している可能性があると疑いはじめたのだそうです。 理不尽で残念な仕打ちですが、彼はさらりと「2週間のホームステイができ、残りの1週間は寮で生活することができて幸運です」と言いました。 またある日の帰宅中の電車の中では、中年の女性が突然血相を変えて捲し立ててきたそうです。雰囲気から「お前たちアジア人がウイルスを撒き散らしている」というようなことを言っているらしいと判断がつきました。すると、近くにいた男性がその女性の言動を止めました。 彼は言いがかりをつけてきた人がいたという事実よりも、助けてくれた人がいたということに感謝と喜びを感じていました。 質問です。
ところで、この中学生が2週間の滞在で体験したことは、pandemicの異常時にはどこでも起きる可能性がある人間の異常行動です。私たちはそれらの数々の歴史的事実を知っているだけでなく、理性と道義に従って行動するべきであることも知っています。しかし残念なことに似たような「事件」は世界各地で起きています。 Challenge Based Learningのクラスで発信しているpodcastにも同様の事件を取り上げているグループがあります。このような異常な時期だからこそ大人としての自分は正常な行動を取らなければならないと強く感じています。
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Author萩原 伸郎 Archives
10月 2024
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