Kolbe Collegeのhomeroomは縦割りでPastoral Care group (PC)と呼びます。生徒たちは入学してから卒業までの6年間同じPCで毎朝の20分間を過ごすのでいつのまにか兄弟姉妹のような関係になります。担当教員とも深い人間関係を築きます。教師として、一人ひとりの精神的、知的、身体的成長を支える役割を担うこと、彼らの成長の過程の一部に加わるということは責任の重い体験です。
私も長年PCを持っていましたが、若い教員に譲るべきだということで数年前に手放しました。それでも週に数回は元のPCに顔を出します。とりわけ金曜日の朝には一人ひとりの日記に目を通してどんな1週間を過ごしたか、どんな努力をしているかしていないかを探って言葉を交わします。 先週の金曜日、11年生の生徒が私に開いた日記の土曜日の欄にWeddingとありました。誰の結婚式かたずねると、演奏と歌のアルバイトという答えです。詳しく聞くと、新婦の入場の時や式の重要な箇所で得意のguitarを弾いて歌うのだそうです。お父さんが知り合いに紹介したことから人伝で広がり、これまでに何回も演奏しているそうです。まったく知りませんでした。 集会などで演奏をする姿を見て、音楽の才能は知っていました。Kolbe Collegeでは生徒会の立候補者は選挙videoを作成してsiteにあげます。生徒たちや教職員はそれを観てonlineの投票をします。2週間ほど前にあった来年度の生徒会の選挙で、彼女は曲を作って立候補しました。 質問です。 ① 異年齢集団の中で子どもたちを育てる意義は何でしょうか。 ② 子どもたちに一つのことに集中することは教えますが、ある程度の年齢に達した時にいくつかの物事を同時に作業する方法を教えているでしょうか。 今朝、土曜日の結婚式での演奏についてたずねると、大成功だったとのこと。そして参列者から次の「仕事」のofferをもらったと喜んでいました。好きなことをして自由に伸び伸びと高校生活を謳歌していますが、彼女は水泳で州の選抜teamにいるので、週に10回ある厳しい練習をこなしています。朝は5時から練習が始まります。 いろいろな分野の才能を持ち、どの領域でも優れた能力を発揮することができる人はいるものだとあらためて感じます。そして様々なことを同時に高い水準でこなす能力を持っている人にも驚かされます。Technologyの分野に限らずともmulti taskingができることは21世紀に生きる人間には必要な能力なのだと思います。
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Author萩原 伸郎 Archives
12月 2024
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