12月はAustraliaでは一年の終わりであると同時に学年の終わりでもあります。Ideas 43を書いてから3週間がたち、その間にたくさんのことがありました。Kolbe Collegeでは8日金曜日が生徒たちにとってこの年度の最終日でした。
いつもの朝のようにLearning Centreで仕事をしていると9年生の生徒がChristmas Cardを届けてくれました。やりかけの仕事があったのでお礼を言っただけで封をあけませんでした。帰宅してからあけるとこうありました。 ”Thank you, sir, for an amazing year. I really appreciate your support, and general opinion and ideas of things in topics that we have enjoyed discussing. ” そして楽しかったこと思い出に残っていることが挙げてあり、締めくくりには “ Little things make big days. You live by this, sir.”とありました。 この生徒とはこの1か月ほど、人はなぜ学校で総花的に教科を学び知識や技能を習得しなければならないのか、という難問について話し合ってきました。後期中等教育を目の前にして、芸術系や人文科学が得意な自分と自然科学分野の専門職に就く両親との意見や価値観の違いがはっきりしてきたようです。 質問です。 ① 年齢や経験・立場を超えて、同じ人間として自分の子どもや生徒たちとゆっくり話す機会や時間がありますか。 ② 子どもたちの話や考えを、親や教師の価値観や尺度を持たずに対等の人間として聞くことができますか。 この生徒のSemester 2の成績表は”A”がずらりと並ぶ中に、数学などいくつかの教科に”C”がついています。お父さんやお母さんは、自分の子どもの精一杯の努力と成果を心から褒めてくれたでしょうか。気になるところです。すべての生徒たちに一年の成就感を胸にしまって、楽しく心豊かなChristmasを迎えてほしいと思います。 Spotifyで a cappella groupの The Idea Of Northを聴きながらこの文章を書いていると”Step Outside”という歌詞と旋律が美しい曲が流れてきました。"People have gifts… but some gifts are just wrapped in more layers” あまりにも偶然でできすぎた話になってしまいますが、「人はみな同じだけ”gift” 天賦を持っている。けれども人によっては幾重にも包まれているので気がつかないだけ。」という歌詞のように学校の教育活動の成果や子どもたちの成長をゆったりととらえる姿勢を持ちたいと思います。今年もたくさんの生徒たちとじっくりと関わることができたことを幸運に思います。
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Author萩原 伸郎 Archives
8月 2024
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