卒業生のお母さんから学校へお礼の手紙が届きました。この子は11年生の後半に脳腫瘍があることが判明し、治療と高校生活の締めくくりに集中した1年でした。
その手紙の中にあった表現が胸に響きました。 ”It takes a village to raise a child.” この先生とあの職員さんにお世話になったということではなく、教職員全員が我が子の快復と成長にかかわってくれたことに心からの感謝の気持ちが込められています。 子どもの成長に多くの人々が直接的にも間接的にもかかわっっていること。その事実を保護者や子ども自身が認識できるかどうか、あるいは言葉で表現できるかどうかは、本人の感受性や観察力、謙虚さの度合いと関係があるように思います。 質問です。
起源はAfricaのことわざのようですが、子どもは多くの人々、大人に限らず子どもどうしも含めて、たくさんの目と手と心にかかわりあって成長していきます。私は小学校の教師をしている時は学級担任としての自負や自分の理想に拘泥するあまり、子どもたちはたくさんの人々によって育てられるという人間の成長の当然の成り行きを見失っていました。自分が子どもたちにしていることが他のどんな活動や作業よりも優れているという思い上がりがありました。そして自分の持つ価値観を子どもたちに強いるという誤りもありました。 Stephen Covey は私たちの行動や物事の見方を三段階の成長過程として説明しています。 Dependence is the paradigm of you - you take care of me; you come through for me; you didn't come through; I blame you for the results. Independence is the paradigm of I - I can do it; I am responsible; I am self-reliant; I can choose. Interdependence is the paradigm of we - we can do it; we can cooperate; we can combine our talents and abilities and create something greater together. (The 7 Habits of Highly Effective People) 他者への依存から自立、さらに相互依存(共同体意識)へと視点を転換することの重要性は高まっていると感じます。 金曜日はWorld Teachers' Dayでした。中休みにStudent Leadersたちが教職員一人ひとりに小さな贈り物を渡していました。
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Author萩原 伸郎 Archives
8月 2024
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