この10日間でペンを持っていた時間は、昨年1年間の総時数よりも多いでしょう。手に取った紙の書類の量も昨年1年間で扱った量をはるかに超えます。日本を出た1988年以来、この国の事務処理の方法や行政手続きは改善されることなく当時のまま継続されていたことを認識しました。
会議の手続きや進め方を観ると、効率や生産性、公正性を上げる意識と努力がなかったのだろうと予想がつきます。 Online化やdigital化が進んだという指摘があるかもしれません。しかし、それらは作業や手続きの本質的な課題の解決としてではなく、枠組みや考え方を保ったまま並行移動しただけのように見えます。課題はそのまま残っています。 このことを学校の教育活動の中でtechnologyが担っている学習内容や方法の革新の度合いを示すSAMR Modelの例で説明すれば “Substitute” (代替) に他なりません。 質問です。
新学期に向けて、多くの先生方が学習活動の質の改善に真剣に向かい合い、より良いものを子どもたちに提供できるように時間と労力をかけています。そしてたくさんの話し合いが発生しています。それらは植物がためていた成長力を春になって発揮する力と同じように感じます。 SAMR Modelを提案したPuentedura教授は “How can I do this better?” という自分自身への問いかけに始まり “A continual re-examination of practice” が必要だと述べています。 学習活動だけでなく、私たちの社会や組織の運営には必要不可欠な習慣だということは誰でも知っていることですが、それを可能にする条件は序列のない水平な組織と個人の裁量を保障することにあると思います。
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Author萩原 伸郎 Archives
8月 2024
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