新入生のorientationが入学式の前々日にありました。保護者は校内に入ることはできないので、入口の外から子どもたちの様子を見られているお母さん方がいました。声をかけると、共通しているのが遠距離通学でした。初めての電車通学で京都や神戸から子どもを通わせるのはさぞ心配なことでしょう。もし自分がその立場だったら、子どもの通学時間中には手を止めて時計を見ながら今頃はどのあたりだろうと想像することが習慣になるだろうと感じました。
On The Way To Schoolというdocumentary filmには世界の各地で子どもたちが「学校」という場所に想像を超える危険や労力をかけて向かっていく様子が映し出されています。 日本でも幼稚園から大学まで通学することは楽なことではありません。例えば、公立小学校で続けられる集団登校も、集合場所に決められた時刻までに集まらなければならないという約束が気にならない子どももいれば、それが不安や苦痛の種になる子どももいるでしょう。 子どもたちが着用している制服や鞄や靴は、教職員は使用したことがないのでそれらの機能性や利便性については何もわかりません。 社会や学校、大人たちが、通う立場の子どもたちや保護者のことをもう少し考えることができたら、通学することも学校生活も体験の質が上がるように思います。 質問です。
前述のorientationの日に2名の7年生が開始時刻になっても学校に来ませんでした。病欠などの理由で欠席なのだろうという仮説を持ち、予定通りのmenuを始めました。私は新入生に2016年Rio Olympicsの女子5000m走の予選での出来事を紹介して「あきらめないこと」「最後まで努力を続けること」を子どもたちと確認しあいました。 まさにその時、2名の7年生は最寄駅から歩いて学校に向かう途中迷子になって彷徨していたのです。7時に家を出た二人が学校にたどり着いたのは10時を過ぎていました。
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Author萩原 伸郎 Archives
8月 2024
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