土曜日の朝に聴いていたpodcastの中に興味深い指摘がありました。
“There is a new wisdom that is growing in the 2020s, that it's not either/or, but it's both/and, that if we do look after people, well, they will perform better.” Sir Anthony Seldon 「2020年代には、どちらか一方ではなく、両方であり、人を大切にすれば、パフォーマンスは上がるだろうという新しい社会通念が育ってきています。」 質問です。
両方とも可能だという考え方や習慣の実例としてすぐに思いつくのは、COVIDの影響が出始めた2020年から急速に広がった仕事や会議の仕方の多様性でしょう。大きな変化ですが、公共性の高い学校現場では具体的な改革は少なかったようです。教職員の勤務形態を個人や学校単位で決めることは非現実的という認識が一般的だったのでしょうが、決して不可能ではないと私は思います。 両方とも可能だということ、選択肢があり子どもたちに選択権があるという考え方や実践は、数年前から提案されているStudent AgencyやCo-agencyの考え方につながっています。そしてこの過程を通して、子どもたちが非認知能力を豊かにしていくことは証明されています。 迎合ではなく学習者の権利として、学習や評価の内容、方法、基準について話し合い複数の選択肢が常に存在するという学習環境を創ることを2022年の目標にしたいと考えています。入学のための選考方法も決して例外ではないと思います。 先日12年生が卒業写真の予行練習?をしていました。4月からマスクをつけた顔しか知らないので、マスクのない顔を見ていったい誰なのかわからないという不思議な体験をしました。マスク着用の義務、つまり選択肢がないことで学校の安全を保つことができています。 2025年までに国内で販売される新車はすべて排気ガスを出さない車というNorway政府の最近の決定や、同じく2025年にはたばこの販売が禁止されるNew Zealandの方針にあるように、どちらか一方を敢えて決めるという決意も十分に理解し共感することができます。
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Author萩原 伸郎 Archives
8月 2024
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