1961年の就任演説でKennedy大統領は国民に公共のための行動や市民活動を促すメッセージを発信しました。
“Ask not what your country can do for you. Ask what you can do for your country.” あなたの国があなたのために何ができるかをたずねるのではなく、あなたがあなたの国のために何ができるかを問うのです。 今回の選挙でこのような政見を述べた人がいたとすると、世論は総攻撃をするでしょう。けれども落ち着いて考えてみるといろいろなことに気がつきます。 質問です。
私の部屋やemailのinboxに毎日たくさんの人がそれぞれの案件や意見を持ってやって来ます。子どもたち、先生方、職員の方、保護者の方から直接にうかがうことはとても大切な機会だと思い、聞くことや読むことに集中します。すると、人々の考え方や反応、行動に二通りのグループがあることが明確になってきます。Reactive (直感的に反応する) な人とProactive (物事の前後関係を総合的に考える) な人です。 おもしろいことはReactiveな人には解決策や妥協案を導き出そうとする意識はありませんが、Proactiveな人には善後策を導き出すことに努力をおしみません。 たとえば今 Cop26 Climate Summit が開かれていますが、proactiveな人々は自主的に温暖化を防ぐ小さな行動を実践しているはずです。そのような人々が組織や国に多くいることが個人と全体の幸福につながるということを私たちは認識する必要があるでしょう。 「何れの国にても何れの時代にても、一世の人民を視るに、至愚なる者も甚だすくなく、至智なる者も甚だ稀なり。唯世に多き者は、智愚の中間に居て世間と相移り、罪もなく功もなく、互いに相雷同して一生を終る者なり。この輩を世間通常の人物と云ふ。所謂世論はこの輩の間に生ずる議論にて、正に当世の有様を摸出し、前代を顧て退くこともなく、後世に向て先見もなく、恰も一処に止て動かざるがごときものなり。」福澤諭吉(1875)文明論之概略 考える人、行動する人が必要な世の中だと思います。
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Author萩原 伸郎 Archives
10月 2024
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