29日の日曜日からAdvent 待降節が始まります。和訳が示すようにChristの誕生日 Christmasを「待つ」期間です。人間にとって待つことは準備をすることと同様に生活の一部です。
小学校2年生の国語の教科書に出てくる『お手紙』の物語には、かえるくんががまくんに出した手紙を二人で待っている場面があります。四日目にかたつむりくんがそのお手紙を届けます。『ふたりとも、とてもしあわせな気もちで、そこにすわっていました。長いことまっていました。』 手紙の文化を知っている人は幸せな気持ちで待つことの体験を共有しています。今の子どもたちは習慣として手紙を書いたりもっらたりすることが日常的ではないので、その心情を理解することはむずかしいでしょう。 Carpenters の "Yesterday Once More" には期待をして待つことの体験が歌われています。 " When I was young I'd listen to the radio Waiting for my favourite songs When they played I'd sing along, it made me smile" Streamingで好きな曲を好きな時に好きなだけ聴く習慣を持つteenagersに、待っていた曲がようやくかかった時の感情を伝えることはほとんど不可能なように思います。 質問です。
子どもの自己抑制力や意志力についての研究のひとつ、The Marshmallow Test の50数年にわたる追跡調査から明らかになったことは、ある程度予想がつくものでした。15分間marshmallowを目の前にしながらも食べるのを我慢することができた4~5歳児(被験児の三分の一)のその後の人生は、食べてしまった子どもたちと比較すると知的社会的に優位な環境の中で生活しています。 9年生の4人組は起業projectに真剣に取り組むことができないうちに14週が過ぎてしまいました。けれども突然それぞれが動きだし先週成功させました。彼らの表情を見ながら、待っていて良かったとつくづく思いました。
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Author萩原 伸郎 Archives
10月 2024
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