8年生(中2)の今年度最後のクラスでみんなにたずねてみたいこと、というテーマでそれぞれがユニークな質問を作り2クラス合同の教室を動き始めました。
そんな様子を眺めている私のところにもやってきて「成長したことは何ですか」とか「何か変わったことがありますか」「できるようになったことは何ですか」などの質問を純粋な好奇心あふれる笑顔でたずねてきました。 まさに成長点の真っ只中にいるこの子どもたちにはたくさんの答えがあるでしょう。冬木のようにすでに枯れてしまっている自分は、まともに応答する事実が見つかりません。恥を忍んで「頭の髪の毛が薄くなったこと」とか「お弁当にいつも作るおにぎりは炊き立てがいちばんおいしいということに気づき、毎朝ごはんを炊いていること」などと応えました。 子どもたちはケラケラと笑い、髪ってどういう漢字だったけなどとお互いに確かめ合っていました。 今日の夕方、1週間分の具沢山の汁物を作りながら元同僚を思い出していました。彼女はHouseのHeadで理科の先生でした。いつも仕事を上手にこなし子どもたちからも先生方からも信頼の厚い人でした。この先生は5時を過ぎると4WDのTOYOTA Hiluxで「これからの時間は家族のためにおいしい晩ごはんを作ることに集中する」と言ってさっさと帰って行ってしまいます。そうして、毎晩おいしい夕食を家族4人で食べながらいろいろな話をして良い時間を過ごしていたのでしょう。 質問です。 ① この年度で成長したことは何ですか。変わったこと・換えたことは何ですか。できるようになったことは何ですか。 ② 仕事と生活にはっきりと線を引いて、豊かな時間を過ごす習慣が日常的にありましたか。それができた理由、できなかった理由は何でしょうか。 成長は成長期にある子どもたちだけの特権ではないはずだと思いました。たずねられて応えられなかったのは、その努力をしてこなかった自分の責任、怠惰なのではないかと感じました。 As Vladimir Horowitz, the virtuoso pianist who kept performing into his eighties, put it, “If I skip practice for one day, i notice. If I skip practice for two days, my wife notices. If I skip practice for three days, the world notices.” Daniel Coyle (2010) The Talent Code 80歳を過ぎても演奏活動を続けた名ピアニスト、ウラジミール・ホロヴィッツは、「1日練習をサボると、私が気づく。2日間練習をサボれば、妻に気づかれる。3日間練習をサボれば、世界が気づく。」と話しています。
0 コメント
返信を残す |
Author萩原 伸郎 Archives
8月 2024
Categories |