Kolbe Collegeでは10月18日が卒業式です。大学進学を希望する生徒たちはその2週間後に大学入学試験が始まります。卒業式は午後7時からですが、日中はいろいろな集会や準備があります。その中で一番大切な集会は6年間過ごした Pastoral Care Group (PC 、縦割りのホームルーム)でのお別れ会です。7年生から11年生がお金を出し合って、卒業記念のプレゼントやカードを用意し、スピーチとともに渡します。卒業生の方でも後輩へお礼のスピーチとプレゼントを渡します。卒業式よりも家庭的で個人的な集いで、生徒たちも思わず涙をこぼしてしまう瞬間です。
今週の水曜日の放課後にPC の10年生とプレゼントを買いに行くことになっていました。一人当たり5ドル持ってきてもらうことになっていましたが、手元にあるのは100ドルに届きません。今年は12年生は6人いるので、かなり厳しい予算です。学校を出る前に何が適当か再度話し合って、スクールバスに乗って出発しました。 この活動の中でたくさんの発見がありました。
12年生の2名の女子にはシクラメンの鉢、4名の男子には笹の鉢、それぞれの鉢の受け皿を買った後で、約束のアイスクリーム屋に向かいました。好きなものを買っていいよとお金を渡すと、一目散に店内に入って行きました。しばらくして、一番安いフローズンコークを手に笑顔で出てきました。 私たちは生徒と学習活動や教科外活動、休み時間や放課後に毎日関わります。一人ひとりの生徒についてある程度の知識と情報を得ますが、それでも知らない部分の方が多いと認識した方が良いようです。一般的な教科の成績では他の10年生はかなり高いのですが、この日の作業ではBSが判断力、選別力、決定力、実行力などで抜群の能力を発揮しました。 それらの能力に加えて、協働力、発表・発言力、情報収集力、創造力、構造的・批判的思考力は教科の学習内容(curriculum)と同等の重要性があることは周知の事実です。21世紀の社会の構成員を育てる学校で勤務する教師として、それらの能力を特化して育む課程と評価する仕組みを整える責任を感じた午後でした。
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Author萩原 伸郎 Archives
10月 2024
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