学期のはじめに3の考察の視点②では「子どもたちの能力を点数や『できばえ』という目に見える指針だけでなく、目に見えないものも評価する努力をしていますか。」という少々厳しい問いかけをしました。目に見えないものをどう観るかということが質問の趣旨ですが、実際に目に見えているものでも、学校現場での慣習や多忙な環境のために、あるいは先生方に意識がないために見過ごしていることがたくさんあります。 次のような日常的に起こり得る事例について考えてみましょう。分数の加減乗除の学習単元が終了し、クラスの子どもたちはテストを受けました。 この結果から二人の生徒の分数の加減乗除の知識・理解、習熟度、さらに課題について、先生はどう考えますか。
考察の視点を挙げます。 ① どちらの生徒の方がこの学習単元についての知識・理解度、習熟度が高いと言えるでしょうか。どうしてそのように考えますか。 ② 合計点の数字が生徒の知識・理解度、習熟度を的確に反映していると言えるでしょうか。どうしてそのように考えますか。 ③ この結果を加算して学期末の成績を算出しても問題はないでしょうか。 ④ 二人の生徒の成就感や学習達成感は同じでしょうか。 ⑤ 担任の先生はこのテストの結果をもとに、それぞれの生徒にどのような指導をしていく必要があると思いますか。
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Author萩原 伸郎 Archives
11月 2023
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