月曜日の中休み、Learning Centreに来た7年生に週末に何をしたかたずねると、今週金曜日にある水泳大会に備えて地域の大きなプールに行って練習をしたと話してくれました。
入学したての7年生らしい健気さだと感じながら、自分も子どもの頃、運動会など大きな行事の前にはそのように練習をしたものだと思い出しました。間際になって練習をして良い結果に結びつくかどうかは別にして、自然に必要性や必然性を感じたものです。 この7年生との会話を12年生に話すと、「かわいらしいね。」「そういえば僕もそんなことをしていた。」などという感想が返ってきました。何れにしても成長するうちにそのような自発的行動は少なくなってくるように思います。それは練習の量と結果の相関関係を理解するようになるからでしょうか。それとも物事にある種の諦観を持つからでしょうか。 水泳大会の前に自発的に練習をしたことを例にとって、人間がある行動を起こす理由を考えてみるとおもしろいことに気がつきます。 質問です。
この7年生の生徒にとって、練習の目標はいろいろあったことと推測できます。50mを泳ぎきることができるか、飛び込みのスタートができるか、バタフライの泳ぎ方を忘れていないか。それらの目標は他の子どもたちも少なからず頭の中に描いていたと思いますが、この7年生が一歩抜きんでている点は目標に到達するための仕組みや方法に気がついて行動したことでしょう。 もう一つこの短い会話を通して気がついたことは、小さい行動や細かな点に気を配る習慣が結果として大きな成果を生み出す可能性が高いということです。この新学期からいくつか「小さい習慣」を始めました。そのうちのひとつ、教室に入ってくる生徒一人ひとりと入口で言葉を交わし、学習の後にもドアの横に立って一人ひとりに言葉をかけるということです。 放課後にstaffroomがある棟に誰かが車を停めて何かを運んでいることに気がつきました。行ってみると校長先生でした。秘書に頼まず自分で酒屋に行き、水泳大会の後に職員に提供するための飲み物を冷蔵庫に運んでいました。このような小さい習慣や気配りは彼女の Leadership style で、教職員、生徒、保護者、地域の市民にとっての調和のとれた共同体作りに寄与しています。多くの人がその気配りなどに気がつかないほど目立たずに実行することも彼女のやり方です。
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Author萩原 伸郎 Archives
12月 2024
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