夏至の日の入りは西(270度)からさらに南下し約240度のIndian Oceanに沈んでいきました。沖の島々を目安に日の入りの位置を振り返ると、6月の冬至から大きく動いたことに気がつきます。
今年は同じ場所からある対象を継続して撮影するということを試してみました。ひとつは更地から基礎工事を始め建設した新Learning Centreの落成までの過程。もうひとつは学校の正面玄関にあたる塔の横にある鈴懸の木の冬から初夏までの変化の様子です。さらに”1 Second Everyday” というiOSのapplicationを使って、1日1秒の動画を撮り続けました。 今それらを観ると、小さなことですが続けて良かったと思います。たくさんの価値のある瞬間で構成されている画像や動画は学校の共有財産になり、1年の全教育活動の成果を祝うAwards Nightで披露しました。 質問です。 ① 教科や学級で長期にわたって継続している課題、活動、作業、遊びなどがありますか。 ② 子どもたちの学習成果や作品などを通年まとめておいて、その成長の幅を評価のひとつの材料とするのはどうでしょうか。 例えば、学習noteのとり方を継続して指導し1年間の上達度をみんなで振りかえったり、portfolioをひろげて1年間の学習と成果を顧みることを実践されている先生がたくさんいらっしゃると思います。私は小学校で教えていた頃、物を観察する力や対象物と他との関係をとらえる力などを伸ばす必要を感じて、毎週水曜日の朝に10分間程度の素描の時間を設けていました。毎週の作品を綴じておくと3学期の終わりにはそれぞれの1年間の素描集ができあがります。そしてすべての子どもたちが自分の観察力、表現力が伸びたことを目の当たりにしました。 誰もが成長を実感できる学習活動には5段階や点数はふさわしくありません。実際に自分の能力の成長を見ることができる評価方法を積極的に取り入れてみてはどうでしょう。どんなに多忙な日常でも賢い仕組みを用意しさえすれば簡単に継続していくことができます。時間に余裕がないと思う前に、気持ちに余裕を持って試してみる価値はあると思います。 何かができるようになる成長の喜びほど尊いものはないと思います。それは学習活動の中で自分の成長を発見することもあるでしょうし、日常の生活の中にふっと現れることもあるでしょう。子どもの頃電車に乗って出かけるたびに吊り革をつかむことに挑戦していました。ある時、3本指が引っかかりました。ただ単に身長が伸びただけなのですが、「できるようになった」喜びは大きかったのを思い出します。
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Author萩原 伸郎 Archives
8月 2024
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