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行動力

5/3/2018

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​知り合いのItalianが奥さんと経営するrestaurantで食事をするときには、menuにはありませんが 3-course dinnerを頼んでおきます。そうすると彼の創造力や創作力が十分に発揮されて、すばらしい料理が運ばれてきます。そして料理に合うwineも提案してきます。数日前から旬の食材や市場で何が手に入るか調べて料理を決めてくれますが、たいていの場合、彼の創作意欲は広がり続けて3品では収まらず5-course dinnerになってしまいます。

彼にとっては
menuに載っている料理は、標準的でありすぎて新しいものを創り出そうとする発想を産み出さないのかもしれません。お客もまた一般的なItalia料理を思い描いていて、それを期待しているのでしょう。

教室という限られた環境の中で、教科書や指導計画という学習の道筋や内容が規定されている環境では、生徒たちが伸び伸びと想像力と創造力を広げて学習活動を進めていくことは難しいように思われます。しかしながら、批判的・構造的思考活動Critical thinkingや創造的な思考活動Creative thinkingを学習活動の中核におくことを阻んでいるものは、決められた内容を伝達し(教師主導の授業)、期待通りに再生産させる(暗記に基づく評価)ことが職務だと信じている教師の教育観ではないでしょうか。

質問です。
① なぜ人間にとって創造的であることが必要なのでしょうか。
② 批判的・構造的思考の正反対にあるものは何でしょう。

1860年以降のParisで興った印象派の絵画には日常の瞬間をとらえた感覚的な美しさがあります。印象派が現れるきっかけとなったものが当時開発された錫製のtubeにはいった絵の具です。画家たちはこれを持って外にとびだし戸外制作en plein airが可能になりました。既成の枠や制限を取り除けば、豊かな想像力をもとに創造的(思考)活動が可能になることの例でしょう。

Technologyはまさに持ち運びが可能になった絵の具のように、創造的活動に無限の可能性を示してくれました。Podcastやslide show、生徒たちの記録映像、多面的な機能を持つ学習資料、生徒たちを中心とした深い相互学習活動、的確な形成的評価など、意志さえあれば何でもできます。学校には既に相当数のICT機器があります。教師の机の上にはlaptopが載っています。そして生徒たちの鞄の中にはsmartphoneがあるはずです。

絵の具を持って外に出なかった画家たち、ICT機器を最大限活用していない教師たち、どちらも共通しているのは「行動力」のような気がします。
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    萩原   伸郎

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