“Now I think it’s one of the most useless questions an adult can ask a child—- What do you want to be when you grow up? As if growing up is finite. As if at some point you become something and that’s the end.” Michelle Obama (2018) Becoming
大人が子どもにする質問の中で、最も意味のないものの一つと思うのが「大きくなったら何になりたい?」です。大人になることで何かが完了するかのように、ある時点で何かになってそれで終わりであるかのように。 私たちは深く考えずにこの質問を子どもたちにたずねています。とりわけ進路指導の過程では必出質問でしょう。 質問です。
夏休みが明けてから12年生の一人ひとりと面談の機会を持ちました。そこで気がついたことは、多くの12年生が様々なことに興味と関心を持ち、多様な分野の領域を学びたいと希望していることでした。既成の枠組みの中にいるのではなく、それぞれが自分の組み合わせを作っていく青春の可能性に清々しさを感じました。 現在もそして将来も、良い生き方をする人々、良い学びをする人々には自分なりの学び方があり、成長があり、そしてidentityを形成しているのだろうと思います。 12年生との面談の中で、高校卒業までの間に検定などを受けると話してくれた人も多くいました。自分の能力を検定という基準で公的に認めてもらう準備をするという先見性は大切なことだと思いました。 けれども、これらの日本的な方法によらなくても自分の能力を伸ばしたり実力を示したりする方法はたくさんあるということも感じました。それはたとえば英検のような級が言語活用能力の正確で客観的な判定基準にはなり得ないのではないかという疑いと、取得することが目的となってそこで学びがとまる、前述のfiniteの考え方に陥る可能性があるからです。 検定制度という狡猾なbusiness modelに影響されない賢さを持つことはむずかしいことでしょうか。
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Author萩原 伸郎 Archives
8月 2024
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