創作活動が中心となる教科は楽しいと感じています。8年生のPhotography and PhotoshopとGame Design and Developmentでは学習内容や評価の方法を全面的に書き換えて新しいものを提供しています。子どもたちも私も「楽しい」「おもしろい」と感じられる要素や、夢中になれる要素を盛り込むことが大切だと考えています。教え込むのではなく、どこで何を探せば良いのかヒントを与えるだけですが、子どもたちはあっという間に方法を探し当ててすばらしいものを産みだしてきます。
評価についても、Swift Playgroundsにある既成のプログラムに手を加えて個別化したゲームやPhotoshopで編集した画像について創造力、問題解決能力、習得した技能を応用する力、難しい場面に直面した際の粘り強さの観点で自己評価をすること、過程を振り返って分析すること、さらに教室の中から2、3名を選んで自分の作品を評価をしてもらうことも仕組みの中に入れました。結果だけでなく過程も大切であることを明確にしています。 一般的に評価はテストや提出物のような形態で実施され、それ自体は学習活動ではない場合が多いようですが、そのような人工的な慣習を変えたいと思います。評価の課題にいつ取り組むかも各自が決める、友だちや教師からの評点が自分の期待値ではない場合には、再度挑戦することができる、などの仕組みも取り入れました。 質問です。
そして、ある子どもが再挑戦をして前回よりも良い結果が出たのなら、それを記録に残すべきでしょう。それでは全員に対して、とりわけ初めに同程度の結果を出した子どもたちに対して、平等ではないという意見があります。私の教室では、再度挑むことは誰もが持つ選択肢で一部の特権ではありません。しかも評価は純粋に個人の学習成果を判定する仕組みで他人との比較ではないので、その子がAの基準に達したのなら戸惑うことなくAをあげるべきでしょう。
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Author萩原 伸郎 Archives
10月 2024
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