|
あの人はさすがプロフェッショナルだなと感動することはあっても、自分自身がする仕事についてはたいてい反省や後悔がついてまわります。その経験から、物事に関わってきた時間や回数は、その物事の成功度や完成度を保証する指標にはならないと戒めています。そして、何となくモヤモヤ感がある時は客観的に振り返るようにしています。引用した記事の筆者もリフレクションを習慣化している教師であることがわかりますが、大切なMindsetを持たれています。
"After a day of looming chaos from disruptions, I always ask myself: "Where am I?" and "How can I teach better?" This is not about blame; it is about taking care of myself and avoiding the temptation to demonise students. As psychologist Carl Rogers urged, meet every student (and treat yourself) with unconditional positive regard, regardless of frustrating behaviours. This helps restore your own equilibrium." Geoffrey Scheurman (2026) A 6-Step Approach to Proactive Classroom Management 「混乱を招く出来事が続いた一日の終わりに、私はいつも自問します。『私は今、どこにいるのだろう?』そして『どうすればもっとうまく教えられるか?』これは誰かを責めることではなく、自分自身を大切にし、生徒を悪者扱いしたくなる誘惑に負けないようにするためのものです。心理学者カール・ロジャースが説いたように、たとえ生徒が苛立たしい行動をとったとしても、すべての生徒に対して(そして自分自身に対しても)無条件の肯定的な配慮を持って接しましょう。そうすることで、自分の心のバランスを取り戻すことができるのです。」 質問です。 ① 無条件の肯定的な配慮とはどのような認識や判断によるものでしょうか。実際にそのような配慮を子どもたちに向けたことがありますか。 ② 社会や学校、教師が子どもたちの行動や態度をReactive反応的に受け止めてしまう傾向があるのはなぜでしょう。Proactive予防的に対応するためにはどのような方法や手順があるでしょうか。 子どもたちと学校がco-agencyを持つことの必要性が提唱されてかなりの時間が過ぎましたが、前時代からのdefault化した児童生徒観と教育観から抜けで出ることができないオーストラリアの学校や教師を目にするようになりました。そこには共通の「負のサイクル」があることに気がつきます。 "Students ask permission to use the bathroom. They get corrected for talking. Movement is restricted. Learning is often disconnected from real-world purpose or relevance. Adults and students can become locked in unhealthy power struggles precisely at the developmental stage where young people are biologically wired to seek greater agency and independence. Teachers feel disrespected and overwhelmed. Students feel controlled and disconnected. Schools add more rules and consequences. Students disengage further. And somehow, we've normalized this cycle by telling ourselves that we simply need to "survive the middle school years." Katie Martin (2026) 「まさに生徒たちがより大きな主体性と自立を求めるようになっている発達段階において、教師と生徒は不健全な力関係の争いに巻き込まれてしまうことがあります。教師は生徒の無礼を嘆き疲弊しています。生徒は教師から支配されていると感じ、学校や学びとのつながりを失います。そのため学校側はさらに規則や罰則を増やします。その結果生徒はますます学校から距離を置くようになります。」 教師から「無条件の肯定的な配慮」があれば、子どもたちとの対立的な関係は改善に向かうでしょう。けれども教師一人ひとりのMindsetに関わることなのでむずかしそうです。 日本の中高生、中学校高校にも同じような「負のサイクル」が見られるでしょうか。 コメントの受け付けは終了しました。
|
Author萩原 伸郎 Archives
8月 2026
Categories |
RSSフィード