11年生(高校2年生)のField Study Tripを引率しました。各地の訪問、そこでの交流や体験はすべてが大成功で、参加した生徒たちにはたくさんの学びがありました。
一方、私は10代後半の生徒たちの行動に関心がありました。観察をするまでもなく、Generation Zの行動形態はSmartphoneを媒体に現実世界とvirtual spaceやゲームの世界を常に行き来していることに気がつきました。それは、ぼんやりしている時間がまったく無いということで、たとえばA地点からB地点への乗り物を使った移動中には、車窓からの風景を眺めことには従事せず、Smartphoneの画面を注視するか寝ることに集中するという行動パターンがあきらかになりました。 これらの行動は、実際に起こっていることがつまらないからしているのではなく、いつの間にか習慣としてこの人たちの頭脳に組み込まれ、当然の習慣として動作にあらわれているようです。 質問です。 ① あなたは何もすることがない時、退屈な時に巡り会うことがありますか。そのような時に何をしますか。Smartphoneが手元になかったら何をしますか。 ② Smartphoneに自分の行動が支配されている、操られていると感じることはありますか。子どもたちは、そのようなことを感じることがあるのでしょうか。 数週間前のDr Laurie SantosのPodcastにBoredom 退屈を扱ったEpisodeがありました。何もすることがない時には、手持ち無沙汰で落ち着かないという時間帯を過ぎると、質の高い豊かな心持ちの時間帯が訪れること。 さらに、家事などの日常の作業、たとえば清掃に関わっている時には、作業をしながらMind wondering 頭の中でいろいろな物事を考える時間が生まれていること。研究によると、私たちが思いつく新しいアイデアの約20%はその時間帯に生み出されているということ。 確かに、自分の生活を振り返ってみると、掃除機をかけている時にいつもたくさんのアイデアが出てきています。 しかしながら、これらのすべての有効な結果を得るための条件は、もうお気づきかもしれませんが、Smartphoneを使わないこと、持っていない時のことなのです。
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Author萩原 伸郎 Archives
8月 2024
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