• Home
  • About
  • Element
  • Ideas
  • Details
  • Contact

Ideas

Bloomの論文

18/1/2026

 
教育心理学者のBenjamin Bloomが1984年に発表した論文を読んでいると、主題とは少し外れた記述がありました。

"After the sale of over one million copies of the Taxonomy of Educational Objectives - Cognitive Domain (1956) and over a quarter of a century of use of this domain in preservice and in-service teacher training, it is estimated that over 90% of test questions that U.S. public school students are now expected to answer deal with little more than information. Our instructional material, our classroom teaching methods, and our testing methods rarely rise above the lowest category of the Taxonomy - Knowledge." Benjamin Bloom (1984) The 2 Sigma Problem

「『教育目標の分類法-認知領域』(1956年)が100万部以上を売り上げ、この認知領域が教員養成課程や現職教員研修で四半世紀以上にわたり使用されてきた結果、現在米国の公立学校生徒が解答を求められる試験問題の90%以上が、知識以上のものを扱っていないと推定される。私たちの教材、教室での教授法、そして試験方法は、ほとんどの場合、教育目標分類法の最下位カテゴリーである「知識」を超えることが稀である。 」

Bloomの思いが伝わってきます。折しも、入学試験の時期になりました。

質問です。
① 大学入学共通テストに「英語」の試験があるのはなぜでしょうか。大学生が大学で学ぶ上で必要になる英語の能力とは何でしょうか。
② Bloomが示唆している「知識」を超える教授法や試験方法とはどのようなものでしょうか。もし、その主張の通り「知識」を超える試験を作成するとしたら、大学入学共通テストの構成や問題はどのように変化するでしょうか。

17日に実施された大学入学共通テストの「英語(リーディング)」に目を通してみました。6年以上の英語の学習を経てきた受験生のどのような英語力を測定しようとしているのか、主催者側の意図を理解する努力をしてみました。そして次の点が気になりました。

  • 第8問まであることから、速読が要求されていることは明らかですが、速く読んで理解する能力は日本の大学のレベルで必要な能力でしょうか。
  • 各読解文は工夫して作成されたものであることは伝わってきますが、状況設定、展開が稚拙で内容が浅薄に感じます。
  • 現在のような実施条件ではスピーキングやライティングはむずかしいですが、不可能ではないでしょう。いつまでリーディング中心の試験を続けるのでしょうか。
  • 受験生に一定の単語力があれば容易に解ける問題が繰り返される試験を終えて、受験生はどのような感覚や感想を持つのでしょうか。


Bloomが嘆いた「知識」を超えていない現状は、40年以上が過ぎた現在も大きな課題として私たちの目の前にあります。私たち一人ひとりが、そして総体として、深い思考と理解を育む学習内容と方法と評価を実践していかなければ何も変わらないことを再認識しました。

コメントの受け付けは終了しました。

    Author

    萩原   伸郎

    Archives

    3月 2026
    2月 2026
    1月 2026
    12月 2025
    11月 2025
    10月 2025
    8月 2025
    7月 2025
    6月 2025
    5月 2025
    4月 2025
    12月 2024
    10月 2024
    9月 2024
    8月 2024
    7月 2024
    6月 2024
    5月 2024
    4月 2024
    3月 2024
    2月 2024
    1月 2024
    12月 2023
    11月 2023
    10月 2023
    9月 2023
    8月 2023
    7月 2023
    6月 2023
    5月 2023
    4月 2023
    3月 2023
    2月 2023
    1月 2023
    12月 2022
    11月 2022
    10月 2022
    9月 2022
    8月 2022
    7月 2022
    6月 2022
    5月 2022
    4月 2022
    3月 2022
    2月 2022
    1月 2022
    12月 2021
    11月 2021
    10月 2021
    9月 2021
    8月 2021
    7月 2021
    6月 2021
    5月 2021
    4月 2021
    3月 2021
    2月 2021
    1月 2021
    12月 2020
    11月 2020
    10月 2020
    9月 2020
    8月 2020
    7月 2020
    6月 2020
    5月 2020
    4月 2020
    3月 2020
    2月 2020
    1月 2020
    12月 2019
    11月 2019
    10月 2019
    9月 2019
    8月 2019
    7月 2019
    6月 2019
    5月 2019
    4月 2019
    3月 2019
    2月 2019
    1月 2019
    12月 2018
    11月 2018
    9月 2018
    8月 2018
    7月 2018
    6月 2018
    5月 2018
    4月 2018
    3月 2018
    2月 2018
    1月 2018
    12月 2017
    11月 2017
    10月 2017
    9月 2017
    8月 2017
    7月 2017
    6月 2017
    5月 2017
    4月 2017
    3月 2017
    2月 2017
    1月 2017
    12月 2016
    11月 2016
    10月 2016
    9月 2016

    Categories

    すべて

    RSSフィード

Copyright © 2022
  • Home
  • About
  • Element
  • Ideas
  • Details
  • Contact