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教育心理学者のBenjamin Bloomが1984年に発表した論文を読んでいると、主題とは少し外れた記述がありました。
"After the sale of over one million copies of the Taxonomy of Educational Objectives - Cognitive Domain (1956) and over a quarter of a century of use of this domain in preservice and in-service teacher training, it is estimated that over 90% of test questions that U.S. public school students are now expected to answer deal with little more than information. Our instructional material, our classroom teaching methods, and our testing methods rarely rise above the lowest category of the Taxonomy - Knowledge." Benjamin Bloom (1984) The 2 Sigma Problem 「『教育目標の分類法-認知領域』(1956年)が100万部以上を売り上げ、この認知領域が教員養成課程や現職教員研修で四半世紀以上にわたり使用されてきた結果、現在米国の公立学校生徒が解答を求められる試験問題の90%以上が、知識以上のものを扱っていないと推定される。私たちの教材、教室での教授法、そして試験方法は、ほとんどの場合、教育目標分類法の最下位カテゴリーである「知識」を超えることが稀である。 」 Bloomの思いが伝わってきます。折しも、入学試験の時期になりました。 質問です。 ① 大学入学共通テストに「英語」の試験があるのはなぜでしょうか。大学生が大学で学ぶ上で必要になる英語の能力とは何でしょうか。 ② Bloomが示唆している「知識」を超える教授法や試験方法とはどのようなものでしょうか。もし、その主張の通り「知識」を超える試験を作成するとしたら、大学入学共通テストの構成や問題はどのように変化するでしょうか。 17日に実施された大学入学共通テストの「英語(リーディング)」に目を通してみました。6年以上の英語の学習を経てきた受験生のどのような英語力を測定しようとしているのか、主催者側の意図を理解する努力をしてみました。そして次の点が気になりました。
Bloomが嘆いた「知識」を超えていない現状は、40年以上が過ぎた現在も大きな課題として私たちの目の前にあります。私たち一人ひとりが、そして総体として、深い思考と理解を育む学習内容と方法と評価を実践していかなければ何も変わらないことを再認識しました。 コメントの受け付けは終了しました。
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Author萩原 伸郎 Archives
3月 2026
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