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学力調査について

3/8/2025

 
7月最後の週に文部科学省・国立教育政策研究所から今年度の全国学力・学習状況調査の結果が発表されました。これは4月に小学校6年生と中学校3年生を対象に国語、算数・数学、理科の教科で実施された調査によるものです。「各年度の問題のなん易度を厳密に調整する設計とはしておらず、年度によって出題内容も異なることから、過年度の結果と単純に比較することは適当ではないことに留意が必要。」(国立教育政策研究所) という但し書きがありましたが、すべての教科で平均正答率が昨年度と比較して下がったという報道が流れました。


同じ日にAustraliaでは毎年3月に3、5、7、9年生を対象に実施されるReading, Numeracy, Writingの能力を測るNAPLAN (National Assessment Program - Literacy and Numeracy) の結果が公表されました。そして、3分の1の児童生徒はLiteracyとNumeracyで該当学年の習熟度レベルに達していないという報道がありました。どちらの国でも好ましくない結果があらわれました。


NAPLANの場合は教科内容、子どもたちが学習した内容に直接関係する設問ではなく、一般的で総合的な能力を測定することに重点を置いています。そして採点結果は4段階の習熟度レベル (Exceeding, Strong, Developing, Needs additional support) で表示されます。日本の学力調査とは異なり、個人の結果は学校や保護者にも届けられ実際の学習内容や指導計画に活用されます。さらにMy Schoolというサイトを通して全国に公表されます。このMy Schoolは学校の教育の質や財政状況を示唆するデータが掲載されており、NAPLANの結果も重要な指標として注目されます。結果が公表された直後に次のような記事(Podcast)が出てくるのもそのような背景があるからです。


"I think one of the things that we'd really like to see more movement on is strengthening early screening, particularly in reading and maths. So, there has been some movement particularly with almost all governments committing to implementing a year one phonics screening check in government schools. That's really great because I think Year Three is too late to wait to identify learning gaps, particularly in something as vital as reading. We really want to know early whether there's gaps and fill them quickly so that they don't become wider. But that fourth year of school is probably too late to wait for something like that." Grattan Institute (2025) Grading the 2025 NAPLAN results


質問です。
① 日本の学力調査は文科省が目的としてあげている「学校における児童生徒への学習指導の充実や学習状況の改善等に役立てる」ことに寄与しているでしょうか。その具体例があるでしょうか。「学力」の定義は何でしょうか。
② 日本の各学校に毎年提出が義務付けられている「学校評価」とAustraliaのMy Schoolにあらわれるデータの根本的な違いは何でしょうか。


学校や教育活動に関わる調査、そこから得られた結果の分析の究極的な目的は、組織としての学校の質や教職員の仕事の専門性を向上させること、創造的に課題を解決していくことにあるのだと思います。どのように前に進むかという姿勢が確立されていないと、調査はそれ自体が目的となってしまいます。


さて、同じ週にAustralia政府は、16歳以下の子どもがアカウントを開くことや利用を禁止するsocial media platformにYouTubeも加えることを発表しました。すでに学校内では携帯電話の所持が禁止されています。休み時間の子どもたちの行動や活動が、禁止される前とは完全に様変わりしました。

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    Author

    萩原   伸郎

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